先日購入したα7Ⅲ。近所でも出かける時には必ず持ち出して、何気ない風景をパッと撮って帰ってくる、久しぶりに楽しいおもちゃを手に入れたような感覚で、購入してからまだ日が経っていませんが本当に買って良かったなと思わせてくれるカメラです。
初心者の自分はレンズキットを購入したのですが、早速「もっとレンズ欲っしい!」っていう欲が抑えきれず、新しいレンズを購入してしまいました。
「レンズ沼」というのはさり気なく、しかし確実にその口をぽっかりと開け、ぼくたちを待ち構えている。
良いレンズを所持したい、キレイな写真が撮りたい、ズームか単焦点か、広角か望遠か、明るさはどうだ。絞り羽根の枚数は?えっ品薄で2ヶ月待ち?うそやん、今すぐ欲しい・・・
「ボディ」というレンズ無しでは何の役にも立たない黒いカタマリを手に入れてしまった瞬間から沸き起こるレンズへの渇望。

ローンを組めば月々数千円。ということは実質無料なんちゃう?
何度見ても変わることはない小売価格とにらめっこしながら、なんとかして「実質無料」へと思考をいざなうイージーかつクレイジーな思考停止ゲーム。
価値観を壊そう。
もちろん悪い意味で。さあ一歩足を踏み出せ。バカになろう。
というわけで【実質無料(注:実質2年ローン)】で購入したレンズがこれですっっ!!(震)

SEL55F18Z Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
2013年に発売されてからはや5年。未だにユーザーの心をつかんで離さない名作レンズ。
泣く子も黙るCarlZeiss銘を冠した55mmの単焦点。
α7ユーザーなら真っ先に候補に挙がるレンズだけあって、レビュー記事も豊富に上がっており、そのほとんどが好評価の太鼓判。
ド真ん中。間違いないやつ。キレッキレ。
言ってみれば「置きにいった」感たっぷりですが、ウワサどおりの超解像!すごいぞZeiss。手持ちのレンズキットのレンズと比べるのは少し申し訳ない逸品ですが、このレンズを選んだ理由や、良い点、気になる点などを作例を交えて紹介していきます。
結論としては買ってよかったです!めちゃくちゃ満足。ほんとに間違いないです。これから先ほかのレンズを購入したとしてもずっと手元に置いておきたいと思わせるレンズですね。
買うべきは「単焦点かズームレンズか」
まず新しいレンズを買うにあたって「単焦点かズームレンズか」を検討することに。α7Ⅲのレンズキットに付属するレンズは「FE 28-70mm F3.5-5.6」という28mm〜70mmの焦点距離をカバーするズームレンズ。レンズ単体での価格は約5万円ほどです。これはα7Ⅲのレンズキットとボディのみの差額を考えると十分お得で様々なシーンで使いやすい便利なレンズだと言えます。しかし可変式のF値が気になる所です。
このズームレンズの上位スペックとして候補に挙がるのが TAMRONの【28-75mm F/2.8 Di III RXD】
こちらは28-75の焦点距離でなおかつF値が2.8通し(固定)といういわゆる「大三元レンズ」と呼ばれるスペック。しかも価格はおよそ9万円と、同等スペックのレンズと比べると破格の安さ。「これ1本あれば何でもいけちゃう系」の便利レンズ。しかしすごい人気で品薄状態が続いており、注文して2ヶ月待ちなんていう話もちらほら聞かれました。
結局単焦点にした理由
自分も最初はタムロンのズームレンズを買おうと思っていたのですが、品薄ですぐ手に入れられなかったのとは別に、ズームレンズはややロマンに欠けるなという想いがありました。
写真は撮った画像そのものももちろん大事ですが、撮影していて楽しいとかワクワクするみたいな「撮る側のテンション」も重要だと考えています。確かに大三元レンズは便利だと思いますし、単焦点と比べ使い勝手の良いシーンもたくさんあるでしょう。
しかし、利便性を捨て単焦点という潔さを選択しました。
- 手元でズームするのではなく足で稼ぐ
- 55mmの「標準域」のツボをマスターする
- F1.8の明るさを手に入れたい
という点で選んだのがこのレンズ。

重さはわずか281g。コンパクトでどこへでもストレス無く持ち出せます。
軽く持ち出せる。これ大事です。
外観・主なスペック
モデル名 | Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA |
型名 | SEL55F18Z |
レンズ構成 | 5群 7枚 |
開放絞り | F1.8 |
最小絞り | F22 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.5m |
フィルター径 | 49mm |
外形寸法 | 64.4 x 70.5(mm) |
質量 | 約281g |


大きさは手にすっぽりと収まるサイズ。驚いたのはレンズ本体の質感の高さです。金属製の鏡筒の手ざわり、絞り羽根の形状、そしてサイドに入ったZEISSのロゴマークなど、レンズそのものがプロダクトとして異常にかっこいいという点で、所有欲を満たしてくれるという癒し効果に期待ができます(※個人の感想です)
ボディに装着しても細めでシンプルなレンズなのでシャープでスッキリ好印象。こうした写真にはまったく関係ない見た目の部分でもポイントが高いです。
写真を立体的に見せる精緻な解像感
よくレンズレビューで「立体感のある描画」という表現をされることがありますが、冷静に考えると矛盾していますよね。プリントした写真やPCのディスプレイは平面やんか。と。しかしこのレンズで何気なく1枚撮ってみてその言葉の意味が理解できました。

微細な光と影の濃淡をきっちり解像できてるから「立体的に見える」ということなんですね!キレッキレです。ヤバいですよ!
奥行きや立体感が確かに感じられる写真。これは正直キットレンズでは味わえません。
この鮮やかな緑色、すごいですね。葉っぱの形状や葉脈もシャープに解像。
PCの大きな画面で展開したときはあまりの写りの良さに笑ってしまいました。
文字で説明するより見てもらった方が早いと思います。
※すべてjpg撮って出しです。



どうでしょう。写真の腕前はひとまずおいておいて、シャープでキリッとした写真でかなり好き。ボケ味も自然な印象ですね。特にシャドウ側の質感が素晴らしいですね。

これなんかそのへんの葉っぱをサクッと撮っただけでこの雰囲気。
もちろん補正は全く無しです。

先日、大阪の箕面の滝に家族ででかけたのですが、岩の質感もリアルに映し出されています。自宅のPCで展開したときの一つの楽しみですが、プレビューでぐっと拡大してみると細部まで丁寧に写し出されていることがよくわかります。

髪の毛一本一本の光の反射までカリッとイケてます。
普通に生活していて人間の目では気づけない”ありのまま”を素直に描写する。
そんなレンズです。
F1.8の明るさとボケ味、高速のAF
やはりF1.8の明るいレンズですからよくボケます。宿泊したホテルの夜景が綺麗だったので玉ボケも撮影してみました。

画面中央は正円の玉ボケ、端に行くほど縦に潰れてレモン型にボケているのがわかります。個人的には特に玉ボケの形状などは気にならないのですが、このレンズは開放から2段絞った状態まで円形のボケをキープしているとのこと。余談ですが、この玉ボケは絞り羽根の形状がそのままボケの形になります。確かに開放にするとまん丸です。

オートフォーカスも非常に高速。一発でピントが合います。
レンズ内の手ブレ補正はありませんが、α7Ⅲには光学式5軸ボディ内手ブレ補正が搭載されているので、ガッチリ脇を固定すれば手持ちでもスローシャッターの作品作りも楽しめます。

なんだか写真が上手くなったような錯覚に陥りますが、もちろん機材のポテンシャルの高さのおかげ。素人でも簡単にこうした写真が撮れます。
唯一の欠点「寄れなさ」とその解決策
SEL55F18Zの弱点はただ一つ「寄れないこと」。最短焦点距離は0.5mなので、椅子に座ってテーブルの手前だとピントが合いませんので、料理写真などのテーブルフォトを中心に撮られる方は注意が必要。
裏技としてクローズアップレンズを装着することで焦点距離を縮めることができます。
ネットで情報収集した結果、ケンコー・トキナーのクローズアップレンズNo.2を使っている方が多かったです。値段も手頃なので試してみる価値はありそうですね!
このレンズに限ったことではありませんが、もう一つ欠点を挙げるとするならば、滝の写真のような大きなものを撮影する場合には55mmの焦点距離ではちょっと収まりきらなくて、「もっと広角のレンズが欲しいな」と思う場面はありました。こんな感じでどんどんレンズ沼の深みへとハマって行くわけですね…こわい。
総評:オールラウンドで活躍できる「標準ど真ん中」の優等生

55mmという焦点距離は「標準域」と呼ばれ、人間の視野に近いためこのように呼ばれています。つまり「撮りたいな」と頭で感じたシーンをそのまま切り取るといったイメージです。
そのため自分のようなビギナーにとっては余計なことを考えずとも素直にシャッターを切ればいい感じの写真が撮れてしまう。しかも画質は折り紙付き。という使い勝手のいいレンズ。街中のスナップからポートレートまで何でもこなせる優等生です。
- 本格的にカメラを始めたい
- 重い機材を持ち歩きたくない
- ずっと長く使えるレンズが欲しい
- α7の性能を存分に活かしたい
- レンズキットのレンズでは満足できない
ぼくはスナップのほかに娘の写真を撮影しています。一瞬の表情を高速AFで逃さず撮影できるので、非常に満足。やはり思い出は綺麗に残したいですよね。最初のレンズに迷ったらまずこれをおすすめします!EFマウントの中では比較的抑えられた価格も好印象。とはいえ決して安くはないですが、写りはまず間違いないです!
購入前にレンタルという選択肢もある
カメラレンズは高い買い物ですし、とりあえず買って試すといったことは簡単にはできません。そんな時は「レンズレンタル」がおすすめ。
カメラやレンズ、プロジェクターなどのレンタルサービスレンタル館なら、1泊2日から気になるレンズをレンタルして試すことができます。もちろん今回紹介したSEL55F18Zもラインナップされているほか、Eマウントのフラッグシップ「GMレンズ」などもレンタルできます。すごい。
- 購入を検討しているけど事前に実機で試し撮りをしたい
- 旅行や運動会、結婚式など必要な期間だけピンポイントで使いたい
と言ったニーズを叶えるにはうってつけのサービス。ぼくも次に狙っている広角レンズがあるのでレンタルしてみようかと思っています。
Web申し込み限定で「レンタル期間2泊3日以上」「レンタル料金3000円以上」の場合、送料が無料となります。商品は宅配便で送るだけなので手続きは簡単。
詳しくは以下のレンタル館公式サイトでチェックしてみてください。

レンズの特性を活かして楽しいカメラライフを
はじめての交換レンズを買ってみて感じた感想は「レンズ一つで全く別の世界が見える」ということでした。レンズ交換式のカメラでしか味わえない感覚ですね。レンズ一つ一つにメーカーこだわりのテクノロジーが詰まっていて、色々調べ出すととてもおもしろいです。もちろん安い買い物ではないで、気軽に買えるわけではないですが、自己暗示をかけ、思考をバグらせて実質無料に持っていけば怖いもんはありません(笑)

お金は後からでも稼げるけど、撮りたい瞬間は今しかない。
ぼくと一緒にレンズ沼に一歩足を踏み入れてみませんか?
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