仕事をする上で使う道具にはこだわりたい。
デスクワークではPCはもちろん、マウスやキーボードによってかなり作業の効率は変わってきますよね。「現時点で買える値段で最高のものを選ぶ」と有名なyoutuberが150万円のiMacProを買った動画で言っていましたが、ぼくもそう思います。
ここ最近はデザイン作業やブログを書くことにより快適さを求めて、ちょっと値の張る道具を使用することが多くなってきました。

そういったものってやっぱり合理的なんです。
- 便利で作業効率を上げてくれる
- 使い心地が良い
- 仕事に向かうテンションが上がる
ピンからキリまでたくさんの選択肢がある中で「いいモノ」を使うことが結果として仕事にのぞむ気持ちを高め、効率を上げ、収入を上げてくれことを多くの人は知っています。決して安いものが悪いという訳ではないんだけど、適材適所に価値ある投資。これだいじ。
例えばLogicoolの「MX MASTER2S」というハイエンドマウス。


評判の良いこのマウスを試しに購入してみた所、これがもう最高で、その勢いでレビュー記事を書きました(サブブログです)で、こちらのブログが先方の目に留まり、Logicool様より商品提供をいただき、レビューを書かせていただく機会を得ました。



現在は次モデルのMX Master3に乗り換えました。こちらも最高です。


今回紹介するのは「KX1000s CRAFT」というキーボードです。


Logicoolのキーボードの最高級クラスを意味する「KX」シリーズ。同社のキーボードにおいて現時点で最高峰に位置するモデルとなります。
このキーボードの一番の特徴は何と言っても左上に配置された「クリエイティブ入力ダイヤル」。通称クラウンと呼ばれるタッチセンサーを登載したダイヤルを使ってAdobe Creative Cloudなどの各種アプリケーションをコントロールすることができます。


特にクリエイティブな作業を行うユーザー向けに開発されたキーボードです。
この記事ではKX1000s CRAFTのスペック、そして目玉機能であるクラウンの使用感などを、デザイナー目線で紹介してみたいと思います。
KX1000s CRAFTはMac/Win対応のキーボードになります。
特にこれまで選択肢の少なかった高性能なMac対応キーボードを探していたユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢になってくれるはずです。
定価23750円、実売約15000円の高級キーボード、その実力と魅力を紹介します!
KX1000s CRAFTの外観・スペック
重さは960gとキーボードとしてはかなりの重量。テンキー付きのキーボードなので持ち歩いて使わないですし、重みがあることでデスクの上でズレたり滑ったりということはまずありません。腰を据えて作業に没頭できそうな安定感があります。
右奥には電源スイッチと充電コネクタが。充電にはUSB-Cを採用しています。PCとのペアリングはUnifyingレシーバーをUSBで接続、もしくはBluetoothで行うことができます。


カラーは落ち着いたマットなダークトーンでスタイリッシュ。自分が使っているスペースグレイのMacとの相性も抜群で、デザイン性はとても高いと感じます。
キーの表面もマットな仕上げでサラサラしていて、一般的なプラスチックのキーボードの手触りとは全く異なります。手触りなどはぜひ、家電量販店などで実際に試してみてほしいです。
さらに近接センサー内蔵で手を近づけると自動でバックライトがじんわりと点灯。ライトの強度は照明条件に似合わせて自動で調整されます(手動でOFFにすることも可能)。こうしたギミックも所有感を満たしてくれるポイントのひとつです。


見た目、触ってみた第一印象は各部分こだわりと高級感を感じさせるさすがの仕上がり。
Mac/Win対応、ほどよい打鍵感とキーストローク
一般的に「高級キーボード」というとメカニカルキーボードを連想する方が多いかと思いますが、KX1000s CRAFTはパンタグラフキーボードになります。キーピッチ間隔は19mmのフルピッチでキーストロークは1.8mmと浅めで軽い力で入力することができました。
キーを押したあとの跳ね返りはapple純正のMagicKeyboardよりやや強め。浅めのキーストロークですが、薄型ながら適度な跳ね返りでしっかり打鍵感があって、タイピングはしやすいです。
また、各キーの中央には丸いくぼみがあり素早くタイピングしても誤入力を防いでくれる工夫が施されています。


一般的に高級キーボードと呼ばれる製品は圧倒的にWindows専用のものが多く、Macユーザーが扱い慣れたキー配列での選択肢は本当に限られます。
CRAFTはMac/Win両方に対応。印字は「opt|スタート」「⌘|alt」といったように両OSのキーがあらかじめ印字されています。
後述しますがこれはCRAFTが「複数のPC(OS)間で共有されること」を想定しているためです。最初は少し戸惑いますが、すぐに慣れました。また、MagicKeyboardを使っていたユーザーにとっても打鍵感・キーストロークともにすんなりと受け入れられる仕上がりとなっているはずです。
2つのキーボードを並べるとこのような感じに。




横幅はKX1000sの方がわずかに長いです。一番下段のキー配列が若干特殊なので慣れが必要ですが、特に違和感なく使うことができました。


KX1000s CRAFTの目玉機能「クラウン」の性能


この章ではKX1000s CRAFT最大の特徴であるクリエイティブ入力ダイヤル(クラウン)の機能を詳しく見ていきます。
CRAFTはLogitechがAdobe社のデザイナーやエンジニアと協力しながら開発されたキーボードで、クリエイティブ作業をより快適に行えるように最適化されており、Adobe CreativeCloudの主要ソフトに対応し、様々な機能をクラウン割り当てることができるようになっています。
- Adobe PhotoshopCC
- Adobe IllustratorCC
- Adobe Lightroom ClassicCC
- Adobe IndesignCC
- Adobe PremiereProCC
クラウンの使い方と設定
クラウンの使い方は簡単です。直感的にメニューを呼び出すことができます。


クラウンを軽くタッチするとディスプレイ上にメニューが現れます


タッチするごとに左から右へとカーソルが移動します


驚いたのは選択したメニューに応じてダイヤルの回転が「カチカチッ」とクリック感のあるラチェットと、クリック感が無くなる自由回転が自動的に切り替わる点。
上記のキャプチャの場合では、線幅の調整はラチェット、不透明度は自由回転といった具合。数値を調節する際にクリック感の有無の都合が良い方が選択されるという仕組み。
メニューを切り替えるとわずかに「ガシャ」っとギアが入ったような音が鳴り、回転の手応えが変わります。



かっけぇ!
ギミック感満載のクラウン。これは楽しいです!
使った感想としては今までIllustratorで線幅や不透明度を変更する際には必ずツールボックスにカーソルを合わせ、キーボード右側のテンキーで数値を入力しなければなりませんでしたが、マウスから手を離すことなくクリエイティブ入力ダイヤルの操作だけになるので非常に便利に感じました。
慣れればもっと快適に作業できると思うので、積極的に活用していきたいですね!
AdobeCCアプリケーションでできること
AdobeCCの各アプリケーションに個別に用意されたアクションを公式動画とともに紹介しておきます。
アプリケーション専用のメニューを呼び出すには「回転」アクションにコンテキストを割り当てます。


IllustratorCC
- 線幅の変更
- アートボードの拡大・縮小
- オブジェクトの不透明度の変更
- オブジェクトの塗り・線のカラー変更
またテキストオブジェクトを選択時にはフォントサイズや行間の調整も行うことができ非常に便利です
Photoshop CC


- 明るさの変更
- コントラストの変更
- 彩度の変更
- 描画モード選択
他にもブラシの太さやカーソルの大きさなど、選択したツールに応じて様々な調整をすることができます。また調整レイヤーが自動的に追加される仕様なので元画像の非破壊編集が可能です。


Lightroom Classic CC


色温度やコントラストの調整などよく使う項目にチェックを入れることでよりユーザー自身の使い方にあった項目を選ぶことができます。
InDesignCC


フォントサイズ変更や行送りの数値を変更できるほかにも様々な編集が可能です。
PremiereProCC
クラウンの回転に応じて再生/逆再生がおこなえるため、動画編集をする方には非常に便利な機能となっています。
Officeソフトでの活用シーン
CRFTはMicrosoft Officeソフトにも対応しています。自分はOfficeソフトは使いませんので公式動画で紹介します。日頃からこれらのソフトを使用されている方も多いかと思います。ぜひチェックしてみてください。
PowerPoint
Excel
Word
クリエイティブソフト以外にもPC本体の音量や輝度調節はもちろん、webブラウザ上でのタブ切り替え、Spotfyやitunesでの曲送りなどの機能も備わっています。これらの機能は自分の使い方にピッタリハマればかなり利便性は高いですね。
さらにクラウンのアクションには任意のキーを割り当てることができるので、使い方次第で作業効率は格段に上がるのではないかと思います。
ぼくもじっくり使い込んで便利な使い方をさがしてみたいです。
複数のOSを自由に往来できるEasy-SwitchとFLOW


CRAFTは最大3台まで接続先を登録することができ、キーボード右上の「1〜3」のキーで即座に切り替えられる「Easy-Switch」を登載しています。さらにMX MASTER2Sなどのマウスに備わっている「Logicool Flow」と連動しており、マウスがPC間を移動する動きに合わせてキーボードも接続先を自動的に切り替えます。
つまり、OSが違っていてもFLOW上にあるPCはマウスの動きだけで全てシームレスに往来でき、なおかつCRAFT側の設定をユーザーが切り替える必要がありません。
キーボードの印字がmac|winとなっていたのはこのことに由来していると考えられます。
実際にクリエイティブ現場ではmac、win両方のOSを使うことが珍しくなく、あらかじめ複数のPCで使うことを想定して設計されたCRAFTとLogicool Flowは非常に合理的なシステムといえます。
キーボードとマウス1つずつでいいですからね!ぜひFLOW対応のマウスと併せて使ってみてほしいです。
Logicool FLOWの詳細は以下の記事をどうぞ


Logicool Flow対応のマウス一覧
MX MASTER 2S
MX Vertical
MX ERGO
MX ANYWHERE 2S
M585 MULTI-DEVICE
M720 TRIATHLON
おすすめはやはり自分も愛用しているMX MASTER 2S。本当に使いやすくて最高です!
2019.12.8追記
更にMX Masterシリーズの最新作、MX Master3も購入したのでレビューしました。


KX1000s CRAFTのここがマイナスポイント
PR記事とはいえ良い所ばかり紹介したのではやはり公平さに欠きます。CRAFTを実際に使ってみて気になった所やマイナスポイントも紹介しておきたいと思います。あくまでぼく個人の主観ですが、参考になれば幸いです。
キーボードの印字がうるさい印象


前述の通りmac/winに対応しているため、印字のうるささが目立ちます。JIS配列なのでUSキーボードに比べても印字する情報量が多いため仕方ない部分もありますが。
しかし、おそらくこのクラスのキーボードを使うユーザーはある程度PCの扱いに長けている方がほとんどだと思うので、ここまでハッキリ印字する必要も無かったのかなという気がしました。例えば黒いキーにグレーの文字のようにもっと印字が薄ければさらにスタイリッシュになったのではないかと感じました。
傾斜の調整不可


これは好みにもよりますが、一般的なキーボードに付いている角度調節機能はありません。自分の場合はもともとMagicKeyboardを使っていたこともあり、角度に対して不満はありませんが、角度が浅いキーボードが使いづらいと感じる方もいるかと思いました。
しかしCRAFT自体の重量が960gであることを考えると角度調節のツメの強度の問題であったり、作業中にキーボードがズレてしまう原因になることも考えられるため、角度調節機能が採用されなかったのかもしれません。
クラウンはまだ発展途上か
Adobeソフトを使う上では便利だなと感じる部分が多かったクラウンですが、通常の使用時にはもっと機能をもたせられるとより便利になるはずです。例えばGoogleChromeなどのブラウジングをしている時に使うのはタブの切替くらいでした。
例えばYoutubeの動画の音量の上げ下げ、再生位置の選択などに対応できればより便利だなと感じます。他社サービスとの連携はなかなかハードルが高いと思われますが。もともとクリエイティブ作業のサポートに特化した製品ですので「Youtube見てないで仕事しろ」というメッセージなのかもしれませんw
以上の部分は今後さらにブラッシュアップされるであろうKXシリーズに期待したいところです。
クラウンがないモデル「MX KEYS」もあります
クラウンが必要なければ、MX KEYSがオススメ。機能性やキー配列はKX1000sと同じ仕様ですが、クラウンがないかわりに価格が安くなったモデルになります。
総評:KX1000s CRAFTは23000円の価値があるのか
最後に、CRAFTを実際に1週間ほど使用した感想をまとめます。評価のポイントは「価格に見合った価値があるか」です。やはり購入を検討している方には気になる点だと思うので。あくまで一個人の主観ですが参考になれば幸いです。
Macユーザにとって“Magic Keyboard以外”の選択肢となりうる


まず感じたのが「Macで使える高級キーボード」というカテゴリでは筆頭に挙がるであろうという点。
- 使い慣れたキー配列
- 薄型のパンタグラフキーボード
- 優れたデザイン性
これまでほぼMagicKeyboard一択だった現状に新しい選択肢を与えてくれたインパクトは大きいです。
KX1000s CRAFTの定価は23000円ですが、量販店やamazonなどでは実売15000円ほど。つまりMagicKeyboardと同価格帯になります。しかし純正キーボードよりも機能が充実していることはいうまでもありません。どちらもパンタグラフキーボードであるため、CRAFTへの移行に際して違和感は特に感じませんでした。



Mac純正のキーボードから買い替えるのはアリです!
異なるOSを1台のキーボードで操作するのに最適
自宅やオフィスでMacとWin両方のOSを使っている方のキーボードは、どちらか一方のOSに最適化されたものである場合がほとんどではないかと思います(もしくはキーボード2台とか)
CRAFTは両OSで使うことを想定して設計されているため、誤解を恐れず言うならば『無理がないキー配置』。どちらのOSでもスムーズに使用することができるのではないかと思います。
さらに、Logicool FLOWに対応したマウスと併用することでその真価を発揮。最大3台までのPCをシームレスにつなぎ、PC間でファイルの受け渡しやテキストのコピー&ペーストなどができるので、非常に効率がよくストレスも少ないかと思います。
複数のPCを使う方にはぜひLogicool FLOW対応マウスと併せて試して欲しいです。
クリエイティブ作業がもっとクリエイティブになる


実際に使ってみるまでクラウンの性能には少し懐疑的でした。しかし触ってみると良い意味で裏切られます。ダイヤルを回して直感的に編集できるのはとても楽しいし、テンキーで数値を入力しなければいけなかった場面もマウスから手を離さず左手のクラウンで完結できてすこぶる便利。
確かに慣れが必要ですが使い込むほどに作業効率は上がると感じました。AdobeCCを日頃から使っている方ならその利便性に納得できるはずです。
またデザイン制作ではテキストのタイピング以外にキーボードに手を添えたままショートカットを駆使して作業することが多く、キーの打ちやすさに特化したメカニカルキーボードでは不都合な場面も。手をフラットに近いポジションで維持できるため、クリエイティブ作業には薄型のパンタグラフ、さらにテンキー付きのフルサイズが最も適しているというのがぼく個人の持論。



「クリエイティブにより集中できること」に特化した、クリエイターのためのキーボードです
CRAFTの特徴的な機能は確かに万人向けの製品ではないですが、この記事を読んでご自分が使用するシーンがイメージできた方にはきっと値段以上の価値があります。また、購入から2年間の無償保証が付いているので長期間使用することを考えればコスパは高いといえます。
Logicoolから2017年9月にリリースされたKX1000s CRAFT。同社のこだわりと挑戦が随所に感じられるハイエンド・キーボードでした。
オリジナリティ溢れる“クラウン”を冠した【Logicoolキーボードの王様】をぜひ体感してみてください!
自分はMagicKeyboardからの乗り替えが確定しました。MX MASTER2sと併せて今後も愛用したいと思います!
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