【はじめに】本件に関しましては相手方に正式な謝罪を頂き、決着しています。当該サイトの信頼を貶める意図はなく、記事盗用に関する注意喚起を目的としています。
記事を盗用された時、どうする?
Welqが色々とやらかして閉鎖となったのも記憶に新しいです。以来、ブロガー界隈は「パクり」に対して敏感になっています。ぼくもその一人。特に仕事柄、作ったものの著作権なんかはかなり慎重に取り扱ってます。当たり前ですが。
で、ですよ。
今回ウチのブログから記事の盗用が発覚しまして、サイト管理者に申し立てをし、解決にいたりましたので、このあたりの話を記事にしておこうと思います。
冒頭でもお断りしましたが、相手方のサイトを貶める意図は一切ありません。
- 本件の顛末
- 盗用の見つけ方
- 盗用されたらどうすればよいか
- 解決方法
ブログ書いてる方であれば他人事ではありません。自分がパクるのはもっての外ですが、パクられたときの対処法は知っておくと良いでしょう。知らないうちに記事を盗用されて自分の利益が脅かされてるケースも存在します。これは由々しき問題だ。
守ろう権利!
盗用された記事とその発見方法
実際に盗用されたのはこちらの記事です。
バイナンスへの送金方法/手数料が安いリップル(XRP)がとてもオススメ! – OMGmag
で、件のブログがこちら(魚拓)
【魚拓】コインチェックからBinanceへ送金するならリップル(XRP) 【中級者向け】 | コインオタク
詳しい部分は見比べていただけたらと思うんですが、記事の構成から各見出しまで内容が酷似しておりまして。
特にこの部分。
自分、コピペしたやろ。(名推理)
ってことで削除依頼の申し立てを行いました。
本来は「消してね〜」くらいの警告から始めようかと思ったのですが、お相手はtwitterのフォロワーが2万人もいたり、ブログというよりメディアに近いそれなりの規模感だったので、警告をすっ飛ばして記事削除と謝罪を要求ました。
記事の盗用の見つけ方
これはたまたまなんですけど、件の記事は検索流入が多い記事でして、ありがたいことにたくさんの方に読んで頂いています。しかし【たくさん読まれる=多くの人の目に触れる】ということでそれなりに良からぬことを考える人も中にはおります。
そのような記事に対しては防止策を講じる必要があります。
使い方は簡単です。自分のブログ内の画像を検索窓にドラッグするだけ。すると類似の画像及びそれを使用したサイトがヒットするのでチェックしていきます。
で、今回の記事内の画像をアップロードしたところ・・・
2番目に出てきて2秒でバレました。
このように盗用は比較的簡単に発見することができます。
またGoogle検索で【 ”検索したい文言” 】みたいに””(ダブルクオーテーション)で文章を挟むと完全一致で検索することができるので、特徴的な文章を””で挟んで検索みたいなこともたまにやります。
パクリの証拠を集めよう
盗用を確信したらすぐさま証拠を押さえてしまいましょう。記事が消えたり跡形もなくリライトされたら終了なので、くれぐれも隠密行動で。騒がずに粛々とやるのが吉です。悪意のある輩は証拠を押さえる前にサイトごと消してトンズラとかもありえます。
ウェブ魚拓
おなじみですが、魚拓取っちゃいましょう。
ページまるごとスクリーンショット
念のため上から下まで全部スクリーンショットを取りました。Chromeの機能拡張に便利なやつがございます。
この機能拡張を入れてページ全体のスクリーンショットを撮り保存するとめちゃ長い画像が完成します。これも証拠として保存。
著作権侵害を報告しよう
今回のように明確な盗用が認められる場合はさっさとGoogleに通報します。
上記のリンクから著作権侵害の申し立てを行うことができます。どのような侵害を受けたか、その証拠や確認できる部分などを明示し申し立てを行ってください。その際に一つ注意点があります。
重要: 著作物または行為が権利を侵害しているかどうかに関する通知に虚偽記載があった場合は、申立人に損害賠償責任が課せられることがあります(費用および弁護士料を含みます)。
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja
要するにパクられてない(もしくは微妙)なのに申し立てをおこない、その申告内容に虚偽があったらヤバいことになるよ。ということです。
相手に連絡し、こちらの要望を伝える
いよいよお相手にコンタクトを取ります。サイト内に問い合わせフォームがあったのでそちらに連絡しました。しかしそもそも連絡用窓口を設けていないクソサイトもあります。twitterやFacebookなどのSNSアカウントがあればそこからでも良いと思います。
【コピペOK】申し立てメール例文
ぼくが送ったメールの内容がこちらです。一例として掲載します(誤字は修正しています)
ご担当者様
OMGmagというブログを運営しているOMGと申します。
貴サイト内において私のブログから記事の盗用が疑われる箇所が多数見つかりましたのでご連絡差し上げました。
当該記事
コインチェックからBinanceへ送金するならリップル(XRP)
https://coin-otaku.com/topic/9776
【エントリー日】2018年1月14日
魚拓です。
https://megalodon.jp/2018-0116-1120-23/https://coin-otaku.com:443/topic/9776
こちらの記事ですが、私のブログ
「バイナンスへの送金方法/手数料が安いリップル(XRP)がとてもオススメ!」
https://www.omg-ox.org/entry/binance
【エントリー日】2017年12月27日
に酷似しております。
掲載に至るまでの経緯の説明を求めます。
尚、既にgoogleへ著作権侵害を報告致しました。
正式に著作権侵害と認められるかはGoogleの判断に委ねられますが、
私個人としては「記事を盗用された」という認識は揺るぎありません。またこの認識を曲げるつもりもありません。
つきましては以下を要求します。
- 当該ブログ記事の削除と盗用に至った経緯の説明
- https://coin-otaku.com様内での謝罪文の掲載(記事掲載の形式で)
- twitterアカウント@_coin_otaku_での謝罪と経緯の説明
twitterを確認致しますとフォロワーが2万人を超えています。1メディアとして相当な影響力があると判断し、厳しい内容と致しました事ご理解いただけますと幸いです。
本件に関しまして、48時間以内に速やかにご返答下さい。(2018年1/18、正午迄)
【連絡先】*************@gmail.com
なお48時間以内にご返答をいただけない場合はしかるべき対処をさせていただき、
私のブログの著作権を明確に勝ち取るまで行動する所存です。どうぞ懸命なご判断を賜りたいと存じます。
こちらの要求は記事の削除とブログ及びtwitterでの経緯説明と謝罪文の掲載です。
- 明確に著作権を侵害されたという強い認識があること
- サイトの規模を鑑み謝罪記事掲載を要求したこと
- Googleにすでに報告済みであること
- 魚拓も取ってるので証拠隠滅は無駄ですよという「牽制」
- 回答期限を設け、それを過ぎたらしかるべき対応をするという「牽制」
要するに、証拠を押えてあるので、こちらの要求をのんでほしい。という意味合いになります
相手方へ要求する条件はご自身の納得できる範囲でどうぞ。当然「金銭を支払え」とかそういった内容になると難易度は上がると思います。
また今回の場合は盗用記事がアップされて2日しか経っておらず、検索順位も当ブログの方が上位であったため、比較的損失も少ないであろうことからこのような内容としました。
しかしながら大きな規模のサイトであると予測されたので、記事削除ならびに謝罪記事を要求。
やはりサイトの影響力が大きければその分責任も大きくなるであろうと考えられるためです。
相手方からの謝罪と詳細説明
お昼ごろ上記のメールを送り、その日の夜にはご返答をいただきました。素早い対応で、こちらの条件にもすべて応じていただけました。
提出された顛末書を要約すると盗用発生の流れはこのような感じです。
- サイト読者から同内容の記事のリクエストを受ける
- 管理者がライターに執筆を依頼
- ライターがうちのブログを発見→盗用して記事を執筆
- 上司が上がってきた記事内容のみをチェックし投稿
コピペやリライトのチェックをしていなかったのでしょう。どんな事情があれこのレベルのコピペはすぐ発見できると思いますが。
本件を受け、内部教育を強化し今後は再発防止に務めると約束していただきました。
こちらがお詫びのエントリ
他の運営メディア記事の酷似記事公開に関するお詫び | コインオタク
twitterでも説明していただきまして、当該記事も削除されたため、これにて決着となりました。こちらの要望を受け入れていただけたことと謝罪から経緯報告、記事削除まで早急に対応していただき、誠意が感じられました。
メディアを名乗るなら重く受け止めて欲しい
これは本件に限らずですが、ぼくらみたいな個人運営のブログは日々自分の頭をひねり、実体験を記事にしています。ときには自腹で商品を購入してレビューしたり。そこへ大きなメディアがコピペでパクったりすると、本当に死活問題なんですよね。
ネタがかぶったりすることももちろんあるでしょうし、それは仕方のないことです。しかし自分の頭で考えて作られてないコンテンツに価値はまったくないと思います。ブログとはいえコンテンツは財産であり、作品です。今回の一件は氷山の一角で、たまたま誠意ある対応をしてもらえたケース。発見も早かったし実害も少ないですが、世の中にはパクリコンテンツがバレずに多く存在していると思います。
自分のコンテンツは自分で守るしかありません。
毅然とした態度で戦う。パクリは直ちに発見できる。
こういう事案に対して大事なのはまずは「絶対に許さない」という意思表示だと思うんですよね。こうして記事にすることでいくらかは抑止効果もあるのではないかと思いますし。
「こいつはめんどくさそう」と思わせたら勝利です。
というわけで以後パクりに対してはさらに厳しく追求していきます。ひどいものには警告無しで初手から金銭要求も辞さない構えです。
バレなきゃOKなんてあり得ないので、これからもこうした案件には毅然とした態度で臨みたいですね。今日紹介したのは誰でも簡単に盗用を発見できる方法なのでぜひ活用してみてください。みなさんのお役に立てたなら幸いです!
コメント