デザイナーが実践してきた『誰にでもできる』センスの磨き方

近頃ではデザインを仕事にしていない人たちにとっても、クリエイティブな思考が求められる機会が増えてきました。

いわず物がな、クリエイティブ思考の原点は「センス」です。

ぼくはデザイン業界に身を置いて約10年になります。学生時代から含めると、さらに長い時間クリエイティブ分野に触れている事になります。

「私にはセンスが無いから…」デザインの現場で働いていると、お客様からたまにこんな言葉を聞きます。センスというとクリエイターに与えられた特別な力と認識されている方が多いですが、何も特殊な能力ではありません。

この記事では

  • センスとは何か
  • 誰にでもできるセンスの磨き方

を紹介します。

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専門的な知識を必要とせずともセンスを磨くことが可能です。

自分にはセンスが無いな・・・と感じている方にぜひ読んでいただきたいです。

センスとは何か?

まずは「センス」の言葉の意味を理解するところからはじめます。
senseの意味を調べると

1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的な―がある」「―のよくない服装」「バッティング―」

2 判断力。思慮。良識。「社会人としての―を問われる」

とあります。「感じや味わいを微妙な点まで悟る」ちょっと難しいですね。

噛み砕いていうと「ものの善し悪しを“自分で”判断できること」です。

美しい、カッコいいと感じるものを「なぜ良いのか」と判断できる。逆に、醜い、ダサいものを「なぜダメなのか」が判断できる。

MEMO
良いか悪いか適切に判断できる人=センスが良い人

個人的にはそう定義しています。

そして善し悪しを判断するという事は、同時にその「真ん中=普通」を知る事にも繋がります。

日本特有の「粋」という概念・美学

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粋(いき)というのは明確に言葉で表現しづらい概念・美学のようなものです。

ある時、テレビでベテランの芸妓さんのインタビューを見ました。インタビュアーの「粋とは?」という問いに彼女はこう答えました。

崖の端ギリギリを歩くようなもの。

「谷に落ちるのは“下品”、かといって安全な道を歩くのは“野暮”。落ちるか落ちないか、ギリギリを歩くのが粋じゃあないかしらね」。

この言葉は「真ん中を見極めること」に通じるものがあります。良い物も悪い物も知った上で、その真ん中を知る。そうしてセンスが磨かれて行きます。

流行っているもの=センスが良いものではない

ファッション誌などに「今年は◯◯がトレンド!」という特集が組まれると、途端に周りが同じ格好をしはじめたりしますよね?

もともと日本人は流行りものが大好きです。ファッションや食べ物、テレビや雑誌で見聞きした事に反応しやすい、集団心理が非常に強い国民性と言えそうです。

そうした行動が必ずしも悪いというわけではありませんが、ある意味『コントロールされやすい』といえるでしょう。

こういう物を流行らせたいというメディアの思惑にハマりやすい。しかし残念ながら流されやすい人の多くは「センスがある」とは言えません。

なぜならその人のオリジナルの感性こそがセンスの正体だからです。

MEMO
センス=その人オリジナルの感性

自分で良し悪しを判断でき、なおかつオリジナルの感性を持っている人こそ「センスの良い人」というわけです。

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では具体的なセンスの磨き方をいくつかご紹介します。

センスを磨く方法①インプットを増やす

本題のセンスの磨き方ですが、インプット量を増やすことで磨く事ができます。具体的に言うと「流行り廃りではなく、自分の目で見て善し悪しを判断する」ということです。

具体的には以下の2点です。

  • 『流行っている=良いもの』という固定概念を捨てる
  •  自分がカッコいい、美しいと思うものに触れ、それを理解しようとする

ぼくがデザイナーとしてのキャリアをスタートさせた時、当時のボスからこんな事を言われました。

「一流のモノに触れよ」

芸術品や工芸品はもちろんのこと、ノートやペンなどの文房具、食器や衣類といった日用品にいたるまで、あらゆるものに一流と二流が存在しており、一流に触れることで善し悪しが判断できるようになる。というものです。

実際にものを買う必要はありません。

  • 靴屋さんで1万円の靴と10万円の靴の材質の違いや縫製の違いを見る
  • 百貨店で1枚何万円もするお皿を眺めてみる

当時はお金がなかったですし、観察することを繰り返し行いました。

こうしたこと意識して過ごしていると自然と100円と数万円のお皿の違いが分かるようになってきます。

今でも買い物をするときは、こうした感覚を頼りにしている部分が非常に大きいです。

デスク周りはお気に入りのアイテムばかり。

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ほぼ買い物で失敗しなくなりました。

センスを磨く方法②自分の好みを知る

ものの善し悪しが分かって来たら、次は「自分の好きな物を知る」というステップです。

理由は超一流のものであったとしても自分の好みに合うかといえば、必ずしもそうではないからです。

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自分の好みを深く知る事が重要です。

PinterestというSNSがあります。

このサイトでは世界中のデザインや、ファッション、風景写真や食べ物まで、あらゆる画像を収集してSNS上に保存する事ができます。

これを活用し、気になったものをどんどんPin(保存)していきます。そしてある程度数がたまってくると、自分がいいなと思うものに共通点や法則性を見いだす事ができます。

  • 派手なものよりシンプルなデザインが好き
  • 色は淡いパステルカラーが好き
  • 可愛い系よりかっこいい系が気になる
  • 黒×ゴールドの配色ってかっこいい!

といった具合です。これこそがあなた自身の【オリジナルの感性=センス】です。

このステップまで来ると、自分が好きなものが明確になっている分、何か新しい物に触れたときに善し悪しを判断する事ができるようになると思います。

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センスはインプット=知識や蓄積から培われて行きます。

センスを磨く方法③アウトプットを増やす

自分の好きなものが明確になって感性が磨かれてくれば最後はそれをアウトプットするとさらに良いです。

アウトプットというとクリエイティブなアプローチですが、プロレベルである必要は全くありません。

  • 写真を撮りinstagramにアップする
  • イラストを書いてSNSに投稿する
  • 雑誌の切り抜きをスクラップブックにする

これらのことは普段意識せずとも趣味や遊びの中でやっている方も多いかと思います。

実際にアウトプットすることで、考えがより具体的になるのでより感性が磨かれるのでアウトプットはななるべく積極的に行いたいですね。

クリエイティブ気質の方はそれが仕事になったりもします。

ぼくは昨年からカメラをはじめました。これも趣味であり、アウトプットの一環です。

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かなり奥が深い世界ですし、腕前もまだまだですが、かなり楽しいですよ!

さいごに

クリエイティブにおいて「センスを磨く事」は始まりの一歩であり、技術だけでは良いデザインを生み出す事はできません。

また、流行に流されずに自分のセンスで物事を判断する事で、さらに充実した生活を送る事ができると思います。

個性が求められる時代です。もっとセンス溢れる人が増えれば面白い世の中になると思います!ぜひみなさんもぜひ試してみてください!

ぼくが作ったロゴデザインを紹介します。センスを磨き、自分の作ったものに反映していきましょう!ぜひチェックしてみてください!

センスを磨くための良書

3 COMMENTS

ピーチ

この記事を読んで、お話ししてみたいなと思ったのでコメントさせていただきます(><) 私も理系で、理系から行けるデザイン系の学部を目指しているのですが、大学でやっていることが楽しそうだな~という理由で志望校をそこにしました。でも先のことを考えると、やはり就職したらそのような職に就くようになるでしょうし、実技対策のためにデッサンもしていますが自分にはセンスがあるんだろうかと最近ものすごく思います。 今の職業に就いてよかったと思われますか??

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omg-ox

>ピーチさん
コメントありがとうございます。
自分の場合は逆にこれしかできなかったと言うのが正しいですね。
今の仕事は楽しいですよー!
ただ、アドバイスとしては好きとか楽しそうというだけではなかなか務まらない仕事かなと思います。しかしセンスがあれば技術は後からいかようにも伸ばすことができますし、アプリケーションが進化して今では難しいデザインももっと簡単に実現できるようになるはずです。
その際に重要になってくるのが「個々のセンス」なのではないでしょうか。
仕事は一生続くものですし、ぜひ「適材適所」の人材を目指して欲しいと思います。
個人的には好きなコトよりも「得意なこと」を仕事にするといいと思います。
よろしければこちらもお読みください。
https://www.omg-ox.org/entry/2016/06/27/204902
希望の職業に就けるようにがんばってくださいね!

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wajdaartjapan

我々はぉの文化的なプロジェットの一部になりたい映画とアートのファンを探しています。大目標はシネマトグラフィと映画の特別創造方法を宣伝する事です。ワッダ・アート・プロジェットは十年前から開始しました—それからアンドレエ・ワッダさんが芸術的の創造方法を説明してアルブムの形で本人に最も影響を与えられた発生と絵とスケッチを集まる為に個人的選べました。シネマトグラフィに興味を持つ方でこの大きいなプロジェットに参加したいなら遠慮なく我々のフェイスブックページをぜひチェックしてください。

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