ロゴデザインの作り方と重要性をデザイナーが解説

「自分だけのオリジナルロゴデザインが欲しい」そんな事を考えたことはありませんか？ブログやWEBサイトデザインにおいて重要なパーツのひとつがロゴデザインです。小さなマークですが、デザインの善し悪しでサイトの印象がガラッと変わってしまう重要な要素のひとつです。

この記事ではロゴデザインの重要性や作るときの考え方を実際にロゴデザインをひとつ作成しながらを紹介してみたいと思います。

デザインする際の参考になれば幸いです。

ロゴマークの重要性

ロゴマークとは会社やお店で言うところの看板になります。

ナイキやスターバックスコーヒーののロゴデザインは？と聞かれたら多くの方はすぐにそのデザインを思い浮かべることができますよね。いわばイメージのすり込みです。まず看板となるロゴマークを消費者に印象付けることができれば次に商品やサービス内容を自然とイメージしてもらえます。

以上のことからロゴマークは認知度を上げるための重要なツールであるのは間違いありません

ブログやサイトにロゴが無いということは、看板の無いお店をオープンしているのと同じです。

ブログのロゴマークを目玉にした理由。

これです。おなじみのこれ。目玉のマークですね。SNSなんかのアイコンもすべてこれで統一。使い始めてもう3年ほどになるので、ぼくのブログ日頃からチェックしてくれていたり、twitterなどでフォーローしていただいている方にはおなじみのマークです。最近、これを元に手書き風のアイコンも作ってみました。

iPadで10秒ぐらいで描いたやつなんですけどねｗというのもちょっと怖そうなイメージもあるので、親しみやすいデフォルメしたものもあったほうが良いかと思い作成。

デザインソースは古代エジプトの「ホルスの目」というモチーフをアレンジしたものです。ピラミッドの壁画とかに描いてあるアレですね。

たまに「なぜ目玉にしたのか」という質問をいただきます。
以下のような理由があります。

理由:人間は「顔」を認知しやすい生き物である

この話はデザインをやってる人なら割とおなじみの話なんですけど、人間と言うのは「人の顔」につい目をやってしまう習性があるのだそうです。webサイトのバナーなどに人物の写真が良く使われるのはこのためで、文字だけよりも視線を集めるのに効果的だといわれています。

しかしロゴマークに自分の顔のイラストや写真を使うわけにもいかない（それはもはやロゴマークではない）ので、よりシンボリックにデザインしました。twitterのアイコンはもちろん、これまでに何度も記事のアイキャッチに入れ込んでいます。

何度も見ているうちに記憶に残りやすいモチーフをあえて選んでいます。

シンプルなデザインなので上に他の写真を重ねたりしてロゴの一部が欠けて見えなくても認識できてとても使い勝手が良いデザインなんですね。当ブログのロゴは「目」です。それ以外に特に意味を持たせていませんが、特化型のブログの場合は記事内容に付随するモチーフを入れるのがセオリーです。読書ブログであれば本のモチーフ、食べ物ブログであればお箸やスプーンといった具合。

また、リーチしたい読者によってもデザインは変化します。性別や年代など「どんな人に読ませたいか」も考慮すると良いでしょう。つまりロゴデザインする際は、「どんなブログで、どんな人がターゲットか」を明確にしておくとイメージしやすいかと思います。

ターゲットに応じてロゴのテイストを変えよう

良いロゴマークの条件とは？

では「良いロゴマーク」とはなんでしょう。もちろん明確な正解はないと思いますし、見る人の好みや価値観によっても良し悪しは変化しますが、ぼく自身が考える良いロゴマークの条件を紹介します。

ぼくの場合は以上の点を意識してデザインするようにしています。繰り返し何度も使ううちに、読者の皆さんや初めてブログを見てくれる方に印象付ける役割を果たしているのがこのロゴマークになります。

もちろん記事のアイキャッチに使うことも最初から想定済みです。カラフルなイラストではこういう使い方は難しいでしょうし、目玉のデザインになったのは、前述の通り「印象に残りやすい強いモチーフが目だった」というのが一番大きな理由です。

そしてデザインはやはりシンプルなものが良いと思います。どんな場面でも使うことができます。そして「カラー、モノクロに左右されないデザイン」というのもかなり重要です。たまにあるのがグラデーションの配色になってるやつ。カラーの場合はキレイなんですが、モノクロ変換した時によくわからない。みたいなことになりかねません。

ロゴは単色で作るのがおすすめです

ロゴマークの作り方を紹介！

では、実際に一からロゴデザインをする過程を簡単に紹介してみます。みなさんも実際に紙とペンを用意して描いてみてください。イメージを膨らませる作業は楽しい時間ですので、あまり難しく考えずにチャレンジしてみてくださいね！

Adobe Illustrator（アドビイラストレーター）というソフトを使って作成します。

プロ向けの高額なソフトですが、実は学割価格でお得に購入することができます。

step1:モチーフを決める

まずはデザインのモチーフを決めます。

というようにあなたのブログを印象付けるにはどのようなデザインがふさわしいのかをイメージしながらモチーフを決定していきましょう。

step2:ラフスケッチ

では実際に紙とペンで書いていきます。メモ用紙でも何でも良いです。とにかく数をたくさん描きます。あくまで手書きですので、あまりうまく描こうとする必要はありません。

こんな感じになりました。

step:3ソフトに取り込んでトレースする

ここからPCでの作業になります。わが家にはスキャナが無いので、iphoneで写真を撮りPCに取り込みます（便利）ここからトレースして整形するのでざっくり形が認識できれば良いです。イラストレーターというソフトで展開しました。（上の画像です）

ロゴデザインは長年使用するものですから、均整の取れたデザイン（＝飽きの来ない／耐久性があるもの）が望ましいです。

出典：http://www.radflaggallery-design.com/blog/brand-logo-apple

ご存知Appleのリンゴ。長い間そのデザインをほぼ変えていません。なぜでしょう？それはデザインに耐久性があるからです。細部まで徹底して作りこまれていることがよく分かります。twitterのロゴマークもすべて正円の組み合わせからできています。

今回はこのウサギも同じように均整の取れたデザインを目指して作業していきます。展開した先ほどの画像の上から正円を重ねながら形を作っていきます。

すべての線を引き終わった状態はこんな感じ。なんだかよく分かりませんがすべて正円の組み合わせです。

ちなみに線だけだとこういう感じ。

その次にすべての線を選択して分割します。

すると線が重なった箇所でバラバラになりますので不要な線を削除。

要らない部分を消していきます。

こんな感じになりますので、今度はそれらを合体して線同士をつなぎ合わせます。

 顔のパーツはその後位置を調整しながら配置しました。

できました。結構簡単でしたね！

完成形と最初の線を重ね合わせるとこういう感じになります。このマークを構成する要素にはラフな線がありませんので形が整って見えます。線の太さも均一になっています。

もう少し詳しく解説した記事も書きましたのでぜひ御覧ください。

こちらではデザインコンセプトのつくり方なども詳しく紹介しています。

ロゴが自分で作れないなら外注もアリ！

なかなか自分でつくろうと思っても現実的に難しい場合がほとんどだとおもいます。

価格もそこまで高くは無いです。デザインを発注する際に大事なのは、ちゃんとイメージを相手に伝えられるかです。

デザイナーの立場からすると、「とりあえず良い感じに」とか漠然としたことを依頼されても「やりようがないです」となるわけで。最低限どんなモチーフにするかとか、カッコイイ系、かわいい系とか何かしらのイメージを伝えるっていうのが必須になってきます。

そこで先ほど作ったラフスケッチが役に立ちますね！

このラフをクリエイターにイメージとして伝えればそれなりのものができあがるはずです。ブログのロゴデザインでよく使われているクラウドソーシングはココナラが有名です。価格も500円〜と低価格(クリエイターによって異なります)ランサーズやクラウドワークスではコンペ形式の案件が多いため、どうしても時間もかかりがちです。しかしココナラであれば自分が気に入ったクリエイターに直接発注できるので、時間も短縮できます。また、価格も低めに設定されていることが多いようです。

ロゴの自動生成サービスも登場！

第三者に頼むのも面倒だ、という方には「自動生成」もアリです！そんな方にピッタリなサービスがLogaster。テキストを打ち込むだけで、自動でロゴマークを生成してくれます。海外のサービスですが日本語にも対応しています。

たったこれだけのステップでオリジナルのロゴが完成するとかすごくないですか？？

料金はスモールサイズのものなら無料となっています。印刷などに耐えられる大きなサイズのものは$24.99と別途料金がかかる仕組みです。支払いは各種クレジットカードに対応しています。

本当に一瞬でできるのですごいなと思ってしまいました。細かい指定などはできませんが、生成されたマークの中に気に入ったものがあれば料金を支払い購入すればよいので安心です

またロゴマークだけではなく、名刺やレターセットなどの印刷物一式がセットになった「ブランドセット」も用意されているので、ビジネス用途で使うならこのセットにしてしまえば必要なものはすべてそろってしまう手軽さです。

時間も大きなお金もかけたくない場合はこうした手軽なサービスがおすすめです。詳細は以下の公式サイトを。完全日本語対応なので、使い方に迷う心配はありません。

Wixからもロゴデザインサービスが登場！

無料でウェブサイトを簡単に作れるサービス「Wix」からもロゴデザインの自動生成ができるサービス「Wixロゴメーカー」がリリースされています。こちらも使い方が非常に簡単なので、手軽にイメージを形にできるサービスとなっています。
印刷物などに使える大きなサイズは有料となっていますが、「とりあえず急ぎでロゴが欲しい」と言った用途には無料でダウンロードできるもので十分なケースも。

使い方は以下のページで詳しく紹介しています！

専門のデザイナーに安価で発注する

ココナラや自動生成サービスだとどうしても「満足のいくものが出来るのか」と不安に感じることもあります。

完全オーダーメイドのロゴデザインサービス「コクリロゴ」では、

といった各種デザインを発注することができます。

価格は通常42000円のところ、キャンペーン中で36000円となっていますコクリロゴは会社組織としてデザイン制作を行っているのでココナラのように個人間の煩わしいやり取りやトラブルが少なく安心。しかもロゴデザインのプロが、あなたの希望を細かくヒアリングして仕上げてくれます。

公式サイトにはサンプルも掲載されているので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

＼プロのデザインが格安で！／

デザインは楽しい

たかがロゴデザインと言っても非常に奥が深いことがお分かりいただけたかと思います。小さいデザインですがわれわれデザイナーは多くのことを考え作っています。また自分のブログにお気に入りのロゴができた時はさらに愛着を持って記事更新ができるのではないでしょうか。個性を打ち出すのに非常に有効で、そして最も重要なロゴデザインのお話でした。