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OMGmag

デザイン、アート etc...センスでご飯を食べてるblog

洋服のワンポイントロゴは不要だと思う4つの理由~デザインの観点から~

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WSJでこんな記事が。

jp.wsj.com

ファッションアイテムのブランドロゴを外す、もしくは隠してしまう人がいるのだという内容です。その理由は「どうして私がただで他人の宣伝をしなければならないのか」というもの。

ワンポイントロゴ=宣伝というのは少々大げさな気もしますが、個人的にはこの記事の内容にはおおむね同意です。

というのも自分もそうなんですよね。

この記事のブコメがこちら。

ワニもポニーもいらない ブランドのロゴを避ける消費者たち - WSJ

リーバイスのデニムは買ってすぐお尻のステッチ取る派です。3割増ぐらいでかっこよくなる。

2016/12/26 13:47

で、実際のデニムがこれ。

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買って帰ってきて履く前にステッチは外してしまいました。

なぜこんなことするのか、その理由とワンポイントロゴの是非についてデザイナーの視点から書いてみたいと思います。

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【理由1】シンプルなデザインが好き

ほぼこれがすべてなのですが、デニムパンツのお尻のステッチはアイコンであり、各ブランドの存在を示す象徴的な部分です。

でもぼくは「ステッチが無い方がシンプルでかっこいい」と考えてます。

ご存知の通り、リーバイスのデニムの品質は誰もが認めるクオリティの高いものです。しかし、消費者として求めているのはその品質であり、ステッチの装飾的要素ではありません。

実際大好きでもう何年もはいていますし、これから先もリーバイスでデニムを買うと思います。そして毎回お尻のステッチは外してしまうでしょう。

先の記事に登場した人風に言うと「リーバイスのデニムを愛用していることは周りの人へのアピールではなく、自分自身の好みの問題」だからです。

【理由2】人とあまり被りたくない

特に流行ってるアイテムや定番アイテムなんかは至る所でかぶる訳ですよ。「お、キミもリーバイス履いてるんだね。」みたいな。
似たような奴にこんなのがあります。

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これは10年近く前に買ったモンクレールのダウンジャケットなのですが、モンクレールは一時期みんな着てて、大流行して街中シャイニーのテカテカダウンジャケットだらけになったことがあったんですね。

しかしこのダウンにはあの袖のロゴマークがないんです。中のタグとボタンに"MONCLER"と刻印されてあるだけ。

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これは外したわけではなく、元からロゴがないタイプをあえて買いました。理由はデニムの時と同じで、品質が良いから着たい。あったかいし軽い。

でもみんなと同じあのマークは要らないと思ったからです。マークが無くたって、れっきとしたモンクレールのダウンジャケットですし。装飾がないので流行に左右されず現に10年毎年活躍してくれる一着。

もし大きなロゴが入っていたら飽きそうじゃないですか?もったいないですよねぇ。すごく良いモノなのに。

【理由3】いつしか無地しか着なくなった

みなさんお手元に英語がプリントされたTシャツございますか?そしてそのプリントの英語の意味を正しく理解していますか?

ぼくは英語とかまったく分からないので、残念ながら何らかのメッセージがプリントされたTシャツが怖くて着れません。

日本に旅行に来た外国人が訳わかんない日本語のTシャツ着てることあるじゃないですか。あの感覚です。なので着ている服はすべて無地、もしくはストライプや迷彩などの柄モノのみです。

 

ロゴマークもそれに近い感覚なんじゃないでしょうか。

ラコステであれば「なんでワニなの???」と。

どうしてラコステのポロシャツにはワニのマークが描かれているのか。その意味を知った上で着ている人はあまりいないはずです。

となると冒頭の「どうして私がただで他人の宣伝をしなければならないのか」と言う意見も理解できてくるような気がします。

そしてブランドはそのシンボルマークにはどんな意味があって、どういう理由で使用しているのかを消費者に周知していかなければいけません。

これまでのように「これがウチのマークだからですよ」という理由だけでは弱い。

消費者の中に「意味の分からないもの=不要」という価値観が生まれているのだと考えています。

【理由4】申し訳程度のロゴマークにはデザイン性が無い

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ラコステにしても他のブランドにしても、ワンポイントというのはそもそも「小さくあまり目立たないもの」といった認識をされている方も多いと思います。実際にブランドネームを目立たせたいのであればもっと大きくあしらわれていたはずです。

ポニー(馬?)のマークのPOLOのシャツなんかには、シャツのボディと同色のロゴマークが刺繍されているものがありますよね(白シャツに白い刺繍といった具合)

あれはあえて目立たなくしていると考えるのが自然です。

すなわち申し訳程度に入ったワンポイントは不要だとブランド側も認識しているのではないでしょうか。

意味の分からないもの=不要という価値観と、あえて小さくワンポイントを入れる意味。消費者とブランドとの考えの微妙な違いが今回の記事のような現象を生み出していると言えそうです。

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まとめ

ここまで書いてきて強調しておきたいのは、これはあくまでぼく個人の意見であり、この考えを押し付けたり、既存のブランドを否定しているという意図は一切ないということをご理解いただきたいと思います。

良いデザインとは多くの人が正しく意味を理解でき、かつ双方向から良好なコミュニケーションが取れるものであるべきだと思います。先の記事に登場したブランドは長い歴史があるが故に、現代のニーズにマッチしなくなってきたのではと記事を読んで感じました。

いずれも多くの人に愛され「ロゴをはずしてでも」欲しい人がいるということは、高品質な商品を提供しているブランドという証明でもあります。これからの動向が楽しみです。

 【番外編】固定概念を取り払う

さて、ここまでは長い前フリなんですけどもね。
ラコステのワニ、個人的には結構かわいくて好きなんですよね。

小さいワンポイントがダメならこんなのいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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とち狂ってる!!!!!!!!

 

こちらはブラジルのアーティストCAMPANASBROTHERSとラコステがコラボしたポロシャツです(もちろんオフィシャルなコラボです)
ラコステの狂気。

これぐらい攻めると一周回ってアリかもしれません。

 

 

え?キモい?ダメですか? 

・・・そっか。

出典:http://plginrt-project.com/adb/?p=4763

 

 

[長い前フリからのオチを味わいたい方はこちらもどうぞ]