読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

OMGmag

デザイン、アート etc...センスでご飯を食べてるblog

年賀状のアクセントに!和柄の縁起物に込められた意味を解説します。

f:id:omg-ox:20161026013750j:plain

そろそろ年賀状を作り始める時期です。ご自分で作られる方、既製品を使う方、色々いらっしゃるかと思いますが、今日は“いにしえのグラフィックデザイン”とも呼べる「和柄(伝統的意匠)」についてのお話です。

先人は様々なモチーフに意味を込めた

「縁起物」と呼ばれるモチーフには、それぞれに込められた意味があります。先人たちは祝い事などのめでたいできごとに際して、様々な意匠を用いて華を添えました。お正月や結婚式、晴れ着の着物など、普段何気なく見かける絵柄にもそれぞれ意味があり、調べてみると非常に奥深く面白いです。

今回は特に年賀状のデザインなどにおすすめの伝統的意匠について解説していきます。またそのモチーフに込められた意味を知り、使用するとデザインにもぐっと説得力が増しますので、これから年賀状をデザインされる方の参考になれば幸いです。

 

植物

松竹梅

f:id:omg-ox:20161026004835j:plain

縁起物といわれてまず思い浮かべるのが「松竹梅」。慶事・吉祥のシンボルとなっており、様々なシーンに用いられます。もともとは中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」という画題が由来となっています。

松は寒い冬でも緑の葉を付けることから不老不死・健康・長寿。竹はまっすぐ伸びることから成長を。また幹には節があり「節目節目にまっすぐ伸びる」とされ縁起が良いです。そして梅は寒い冬を耐え花を咲かせることから「清廉潔白」を意味しています。また紅白の花を咲かせることからも縁起が良いとされています。

このように縁起物が三つ集まったとても縁起がよい意匠が「松竹梅」です。

麻の葉

f:id:omg-ox:20161026005042j:plain

生命力の強い「麻の葉」は丈夫ですくすく育つという意味が込められており、赤ちゃんの産着などの意匠によく使われてきました。また三角形には魔除けの効果があるとされており、三角形の集合体である麻の葉模様は、同時に災いから我が子を守るという意味も。お子さんの写真を入れた年賀状なんかにピッタリです。

モチーフとしても非常にグラフィカルで美しいですね。年賀状の背面などに薄くあしらうと、とても綺麗です。

ひょうたん

f:id:omg-ox:20161026005803j:plain

 

末広がりの形をしたひょうたん。三つ揃えば三拍(瓢)子、六つ揃えば無病(六瓢)息災と、縁起のよい語呂合わせとしても知られています。また、中国では種が多い植物であること、またその形から女体を連想させるとして、子孫繁栄の意味もあります。

そして天下人・豊臣秀吉の馬印でもあった「千成瓢箪」。これも秀吉の成功体験にあやかろうとする庶民の間で流行し、縁起物としてもてはやされました。

生き物

f:id:omg-ox:20161026005823j:plain

「鶴は千年」といわれるように長寿の象徴として古くから用いられてきた意匠です。また、つがいが仲良く一生を添い遂げることから夫婦円満の象徴でもあります。

亀(亀甲)

f:id:omg-ox:20161026004930j:plain

「亀は万年」。こちらも長寿の象徴となります。意匠としての亀甲柄はその名のとおり亀の甲羅をあらわしており、古くは正倉院に納められた宝物にもその意匠を見ることができます。先述の麻の葉柄同様、年賀状の背面にあしらうことでおめでたい印象を与えることができるでしょう。

道具

七宝(しっぽう)

f:id:omg-ox:20161026004939j:plain

仏教において貴重とされている七つの宝を差します。その七宝を図案化した「七宝柄」は円を何重にも重ねた形で表され、家紋などにもよく用いられています。円を重ねていることが転じて「円満」を意味しており、縁起がよい意匠です。

打ち出の小槌

f:id:omg-ox:20161026004946j:plain

願いを込めて振ると願いどおりのものが手に入るという宝物の事。七福神の大黒天が持っているのが打ち出の小槌です。また槌は「つち=土」と転じて、大地の恵みをつかさどるモチーフ、すなわち豊作や財力の象徴ともされています。

ぷっくりしてて、形もかわいいのでワンポイントで使用すると良いかと思います。

f:id:omg-ox:20161026010021j:plain

末広がりの形をしている扇もまたよく用いられる縁起物のひとつ。「末広がり」とは、その名のとおり、未来への展望が広がっている(明るい)という意味があります。日本では室町時代から祝いの席のご祝儀に扇を贈ることが慣わしとされ、現代においてもその風習が受け継がれています。

その他

青海波(せいがいは)

f:id:omg-ox:20161026005009j:plain

波のモチーフ。寄せては返すを繰り返す波は、未来永劫を意味しているとされ、日本のみならず、世界中で見ることができる古典的意匠のひとつです。

籠目(かごめ)

f:id:omg-ox:20161026005017j:plain

童謡「かごめかごめ」の籠目です。竹などで編んだ籠の模様からその名がつけられています。麻の葉模様と同様に、三角形の集合であり、魔除けを意味します。

菱模様

f:id:omg-ox:20161026005025j:plain

ヒシと呼ばれる生成植物から由来する菱模様。ヒシは繁殖力が強いことから転じて子孫繁栄、無病息災の意味が込められた意匠です。

 

古典的グラフィックデザイン

今回ご紹介したのはごく一部ですが、日本では古来より多くの意匠が生まれてきました。それらの意味や歴史を調べていくと非常に奥が深いです。日本人にはこうした古典的意匠はなじみが深いですし、年代問わず受け入れられる優れたデザインといえます。

そして、本来の意味を知った上でデザインに反映していくと非常に効果的です。年賀状だけではなく様々な場面で使えて喜ばれるのではないかと思います。特に地紋と呼ばれる連続した模様は和風デザインの背景素材には欠かすことができません。

オススメの素材のダウンロードサイト

最後に今日紹介した意匠の素材の一部をフリーで提供しているサイトを紹介します。ai形式でダウンロードできるのでとても重宝すると思います。デザイナーの方は知っておいて損はないと思います。

和柄・和風デザイン用AI・EPSファイル無料ダウンロード-粋屋 日本の伝統文様と伝統色-

【過去記事】今年の年賀状サービスを各社比較したエントリです。早割りなども実施されているので、申し込みは早ければ早いほどお得になりますので、ご参考までに!

www.omg-ox.org

 

また、素材集も多数出版されていますので、いくつか紹介しておきます。